2023年10月12日~10月15日、三重県・鈴鹿サー キットにて全日本ロードレース選手権の最終戦が行われました。
南本選手がST600クラスにスポット参戦しましたので紹介します。
南本選手、アジアロードレース選手権の残り2戦に向けて、使用する タイヤメーカーが違いますが、600ccでのレース感を維持するためのトレーニング参戦しました。
フリー走行
2日間で4回のフリー走行が行われましたが、タイヤの違いはかなり大きいです。
アジア選手権でのダンロップタイヤの感覚を無くさないように、ダンロップタイヤに見合った走らせ方、セットアップの詰め方でセッションを進めていきます。
そのような走らせ方でも常にトップ3タイムは刻めており、ライディング面ではスキルアップを実感します。
予選
予選では、新品タイヤからの1発アタックを試みます。
思った以上のタイムを刻め2番グリッドを獲得に成功!
その後はレースを想定して周回をしましたが、かなりいいアベレージで走ることができレースに向けて自信のついた予選セッションとなりました。
決勝
路面コンディションは思った以上に悪く、さらには風が強いというコンディションの決勝となりました。
スタートを上手く決めトップに立ちます。
プランでは常時トップに立つ走りで、後半ペースを上げる予定でしたが、レースが始まると向かい風が強くストレートではスリップにつかれるとタイムも伸びず大混戦のレースとなりました。
また風が強い中ではブレーキングも厳しく、苦しい状況となってしまいました。
それでも南本選手は強い気持ちで常にトップに出て走ることを心掛けレースを進めていきます。
ラスト4ラップほどで後ろと差が付き逃げ切る準備をしましたが思った以上にタイヤコントロールが難しく逃げ切ることができません。
ラスト2ラップで2位選手とのマッチレースとなりましたが、最後のシケイン勝負に持ち込むほどのスタビリティもなく、揃って転倒の恐れもあったため、手前の130Rをトップで通過したいと考えます。
ラストラップ!130R侵入で勝負に出ましたが、向かい風のせいもありスリップストリームが想像以上に効き、止まり切れずオーバーラン!
その後もリズムを崩し大きく順位を落とし最後は5位でチェッカーとなりました。
南本選手、レース中はほとんどトップで走行していたこともあり、これほどスリップが効くとは思ってもおらず、完全に失敗したとの事でした。
結果的には優勝を逃しましたが、レースのほとんどをトップで牽引し、今までにやったことのないような展開のレースをすることができました。
今回の強い走りは必ずアジア選手権に活きてくる筈です。
南本選手にとってまた一つ引き出しが増やせたと思います。
この調子で次戦、11月4、5日のアジアロードレース選手権、中国ラウンドの活躍期待したいです。
全日本ロードレース選手権の模様はこちらで観覧できます。