お世話になります。イツクマンです。

ロードレース世界選手権、第3戦が4月8日(金)~10日(日)にアメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されました。
世界選手権のコースの中でも一番特徴のあるコースで独特な縁石！
まずはコースを歩いて下見、切り替えしの多い今回のコースレイアウト、コースの状況もライダーにとっては非常に重要です。

ホームストレートから見る１コーナーは、なかなかの迫力です。
完全に登り坂ですね！
スタートからいきなりこの坂を駆け上ります。

メカニックはピットでFPに向け整備を進めてくれています。
万全の状態で走行をできるのもスタッフの影の支えがあるからですね！

FP1スタート！
前戦のレースから車体姿勢を前後共に高くして走行！

FP1はリアの姿勢が高く、フロントが押されてしまいブレーキを強くかけることができませんでした。
セッション終盤、走行中にピットリミッターが作動してしまう電気系トラブルが発生しFP1は途中終了！

FP2ではリアの姿勢を下げ、セッション中盤でフロントにハードスプリングを入れ走行！
ブレーキングが強くできるようになり、ラインのトレースも思い通りにできる様になりました。

FP3では自分のライディングやライン取りを考えて走行！
序盤は4番手タイムを計測！中盤は8番手に付け、終盤はアタックに入ろうとした1周目、8コーナー進入でフロントが切れ込んで転倒！
この転倒で尾野選手、右足第五中足骨を骨折してしまいました。

FP3の転倒による骨折で非常に厳しいレースになってしまいました。
予選出走も危ぶまれましたが、ドクターから許可が出でて痛み止めとテーピングをして強行出走！

尾野選手の治療中にメカニックが転倒したバイクを修復！
またがってエンジンをかけ、バイクの状態をチェックしてくれています。

予選は難しいコンディションとなりセッション中盤にスリックタイヤで1周のみのアタックでした。
その後は雨が降りタイムアタックができずに終了！
結果は16番手となり6列目からのスタートです。

決勝スタート！
1周目にポイント圏内の13番手までポジションを上げます。
しかし2周目に突入した1コーナーのブレーキングで止まり切れず、他車に接触、転倒は回避しましたが大きく順位を落とします。

接触の原因はスリップからのブレーキングで車速がのっていたのと骨折でリアブレーキがしっかり踏めなかったからでした。
＃76尾野選手、この接触が危険走行と判断され、ライドスルーのペナルティーを受けます。

ペナルティーに加え怪我の影響でマシンはいつものように操れず、そしてリアブレーキが使えずさらに厳しいレースとなりました。

ライドスルーのペナルティー後は、痛みに絶えながら完走するために精一杯走ります。

チェッカーまで単独走行となりましたが25位でレースを完走！
上空からの写真！
単独走行で小さく確認できる尾野選手とは対照的に
まるでキャンバスに絵を描いた様な鮮やかなサーキット。

今回は怪我にペナルティーと不完全燃焼で悔しい結果となりましたが次戦までに少しでも体を万全にして挽回に期待したいです。
第3戦を終えチャンピオンシップポイントは15位！
尾野選手！只今、骨折した足のケアに最善を尽くし次戦からのヨーロッパラウンドに備えています。

これからも宜しくお願い致します！

それでは、また報告させて頂きます！